(2020.⒒23加筆修正 森)
みなさん、こんにちは!
水戸エリアアメーバの森です。
みなさんは「場作り」(bazukuri)についてどんなイメージをもっていますか?
◆マルシェやマーケットなど、コンセプトをもったイベントの開催
(1回きりのもの、数回継続するもの含めて)
◆優勝したい部活のコーチング
◆講師の人が教える講座・ワークショップの開催
◆お客さん第一と考える、講演会のスタッフ取りまとめ
◆研究成果をだしたい大学の研究室の運営
◆社会問題を解決に導くNPO
◆オンラインサロンの運営
◆理念をもった団体、会社や学校などの組織つくり
などなど
意識するかしないかは別として、
これらは、すべて「場作り」(bazukuri)になります。
実は「場作り」とは、その規模にかかわらず
「主催者(ホスト)の想いをかたちにした、チームつくりと同時に、その周辺のコミュニティをつくること」をいいます。
リアル(実際にあって話しをするコミュニティ)の場合もあれば、ネット上(オンライン上でのコミュニティ)での、「場作り」もあります。コロナ禍の影響もあり、オンライン上での場作りは益々重要視されてきますね。
今回はこの「場づくり」について、令和時代に大切にしたいことや、自分が行っていく活動や事業を戦略的に進めていく上でのヒントになる考え方について、書いていきたいとおもいます!
場作りとは?チーム&コミュニティ作りである
つまり「場作り」とは、チームと、同時にその周辺をかたちつくるコミュニティを、戦略的につくっていくことです。
そして、そこに主催者(ホスト)の想いがベースとなり、必ず形になっていることが重要となってきます。
逆にいうと、単に集まる場所を提供するだけのものは、「場づくり」ではありません。また、主催者不在、もしくは主催者の想いや意図が繁栄されていないものは、「場づくり」としては、不十分であり、ただの「グループつくり」「集まりつくり」とうことになります。
主催者(ホスト)は一人でも、数人でもかまいません。
例えば、「わが社の生産性を高める方法について」という会議をやるとしても、
ただ単に、なんの意図もなく、会議を開催しただけでは、「場づくり」を行っている、とはいえません。
「場作り」とは、「わが社の生産性を高める方法について」という会議に対して、
〇若い人の意見が言いやすいような場をつくりたい
〇誰の意見も否定しないようなブレーンストーミングな会議にしたい
など、
主催者が一定の想いや意図をもって、それを実現するようなチーム&コミュニティを戦略的につくっていくことです。
そして、そこには、既にその集まりに存在していた、暗黙のルールとなっている雰囲気を破壊することや、その集まり(業界)の常識を覆すことなどが含まれてきます!
なお、もちろん、それぞれの主催者(ホスト)の想いは、多種多様であり、かたち作られる場の形も千差万別です!
【主催者(ホスト)の想いも多種多様】
〇誰の意見も否定しないブレーンストーミングな場をつくりたい。
〇参加者それぞれが自分事となるようなイベントにしたい。
〇前向きに考える場を提供したい!
〇勉強するだけでなくグループの皆が実践するようなオンラインサロンを作りたい!
〇強いスポーツチームを作りたい
〇子ども 達が自由な発想で 学べる学校をつくりたい
〇コミュニケーションを増やして生産性の高い職場をつくりたい
などなど
はたまた
〇大企業のようなピラミッド型組織を組成したい!
〇宗教法人のように、グループの教義をひろめ、参加者を教化育成したい。
〇ナチスのような思想をもった極右政党の世界をつくりたい。
〇自衛隊のような規律正しい組織をつくりたい
なんてのもありますね。
どれが良い場作りか、悪い場作りかは別として、色々な考え方があることがわかります!
令和時代の場作りとは?主催者(ホスト)に人(ファン)が集まる
下記に、令和時代の「場づくり」のイメージ図を添付します!
前の図をみるとわかるように、場作りの真ん中には、旗がたっています。
この旗をたてるという行為が、場作りの始まりにあたり、
◆口頭で話す講演会の開催や、一対一の会話などで(直接的)
◆本、SNS、YouTube、ブログ、メルマガなどの媒体で(間接的)
と直接的、間接的な方法で、
主催者(ホスト)の想いを発信すること、になります。
旗をたてること=主催者(ホスト)が想いを発信することです。
令和時代の場づくりは、旗をたてた主催者(ホスト)に、共感した人(ファン)が集まる時代になります。
ものを購入する際も、ご飯を食べる時も、働く場所を決める時も
どうせ購入するなら、あの人から買いたい。
どうせ食べるなら、あの人のお店でご飯を食べたい!
一緒に働くなら共感できるあの人の会社で!
商品自体にそんなに差がないのであれば、個人、ひとを選んでモノや商品を購入する時代へと、変化が加速していきます。会社などの企業や商品自体に、人が集まる時代は終わりを告げました!
もう一度図をみてみましょう!
ここで重要となってくるのは、
主催者の想いを反映させるようなチームつくり(場作りのコアの部分)
またそれを取り囲むように組成しているコミュニティつくり、つながり
になってきます!
そしてこのコミュニティつくりで大切なことが、貢献感であり、アドラー心理学などの言い方を借りるのであれば、そこに「自分の居場所があると」と感じられることを共同体感覚といいます。
<参考記事>共同体感覚とは?アドラー心理学における幸福度の基準!
https://visionary-mind.com/individual-psychology/#i-4
この「貢献している」という実感である共同体感覚は、主観的であることが大切です。
周りの人や共同体に役に立っているかどうかを判断するのは、自分であって他者ではありません。
貢献感は、いいかえれば、「その場にいる主催者やチームを応援する気持ち」です。
この貢献感をどのように戦略的に育てていくか?が、「場作り」の肝の部分になります。
場をつくっている実感、そこに「自分の居場所があること」
「貢献している」という共同体感覚が得られること
そして、誰もが主催者(ホスト)であり、誰もがお客さん(ファン)になり得ること、場に依存するのではなく、一人一人が自立し、その場を構成していく!
令和時代の場作りは、そんな、アメーバ型コミュニティつくりへと繋がっていきます!
そして自立した個人(ファン)がかたちつくる、アメーバ型コミュニティは増殖していきます。
人(ファン)と人(ファン)との距離、力(チカラ)関係、学びあいなど、繋がりをデザインすること、はたまた報酬を設計する考え方も、必要かもしれません。そしてそれはもちろん、自然とかたちづくられていく場合もあります。
この変化自体が、世の中の生産性を向上させていく、きっかけになるでしょう。
場づくりが信用やお金に変換される時代
そして、場づくりそのものが、信用やお金に変換されていく時代が既にはじまっています。
お金は、信用を数値化したものであり、世の中はこれから少しずつ資本主義社会から信用主義社会へとシフトししていくといわれています。
「場作り」もそうです。
規模や深さ、時間的な鮮度などによって、「場」は、信用やお金に変換されます。
リアルな飲食店、ネット上にあるEC販売店にも、ただ単にものを売るというやり方から、旗をたて、共感してくれるお客様(ファン)をつくっていく、場作りが必要となってきます。
最近はやりの、クラウドファンディングなどもそうですね。
「クラウドファンディング」とは、「群衆(Crowd)」と「資金調達(Funding)」という言葉を組み合わせた造語で、インターネットを通じて不特定多数の人に資金提供を呼びかけ、趣旨に賛同した人から資金を集める方法です。
「クラウドファンディング」出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
https://ja.wikipedia.org/wiki/クラウドファンディング
クラウドファンディングの支援者は、まさに旗をたてたプロジェクトに賛同した人達です。支援者は、クラウドファンディングの立案者に共感し、資金提供をします。
このクラウドファンディングを成功に導くためには、自立する個人(ファン)が集まる場作りが重要になってきます。
これは、「モノや商品を売るという経済活動」に限ったことではなく、社会問題を解決に導くNPOの活動や、引きこもりの居場所つくり、といった社会性をもつ活動や事業でも同様です。
その活動に共感した人が支援者になってくれます。
そして、自立する人(ファン)が集まる場づくりが、信用やお金に変換されていきます。
そして「場作り」は、ある意味、新しい時代の宣伝・広告や営業活動になっていくでしょう。
何をやるか?よりも誰と場をつくるか?場をアートする時代へ
場作りは、継続的な社会との接点つくりでもあります。
ただそれは、赤ちゃんからお年寄りまで誰でもいい、不特定多数の誰かが交流する場を作る
というような、誰でも参加できる場をつくる、という意味ではありません。
誰もが来られる場は、場合によっては、居心地が悪いものです。
主催者(ホスト)がきちんと想いと戦略をもって、特色ある場をつくり、その場を成長させていくこと!
多種多様な主催者(ホスト)の想いにより、千差万別な場やコミュニティが形成されていき、人(ファン)は、その場やコミュニティを、取捨選択できるようになっていきます。
取捨選択できること、これこそが豊かさであると思うのです。
また、場作りについて考えるとき、時間の概念も大変重要になってきます。
場は、ほおっておくとドンドン腐っていきます。
場つくりには、鮮度も大事になってきます。
そう考えると、場作りは、アートです。時間、距離、情報、遊びなど、の複雑な組み合わせで、多種多様な場を生み出していく!
そして何よりも大事な要素は、人です!人のつながり。
これからの時代は
何をやるか?よりも誰とやるか?
誰と場をつくっていくか?です。
作りたい場、主催者(ホスト)の想いによって、この誰と、のメンバーが大きく変わってきます!
そして、そこから生み出される場も、アート(英語表記:art)のように変わっていくのです!!
場作りに、これが正解!この やり 方が正しいというものはありません。
場作りに教科書のようなものはないのです。
それがアート(art)です。
ね?なんだかワクワクしますね!
誰と場をつくっていくか選ぶことが、アート(art)になっていく時代へ
誰とつながっていくか?
その辺りを意識して、新しい時代の場づくりに取り組んでいければと思います。
場作りについてのまとめ
以下にまとめます!
〇「場作り」とは、主催者(ホスト)が一定の想いや意図をもって、それを実現するようなチーム&コミュニティを戦略的につくっていくことである。
〇「場作り」の始まりは、主催者(ホスト)が旗をたてること=自分の想いを発信すること。
〇令和時代の「場作り」は、旗をたてた主催者(ホスト)に、人(ファン)が集まる。
〇人(ファン)は、自分にあう場(=コミュニティ)を取捨選択できるようになる。
〇「場作り」の肝は、共同体感覚と貢献感である。誰もが主催者(ホスト)であり、誰もがお客さん(ファン)になり得ること、場に依存するのではなく、一人一人が自立し、その場を構成していく。
〇人(ファン)が集まる「場作り」が、信用やお金に変換されていく時代!場作りが新しい時代の宣伝・広告や営業活動になる。
〇「場作り」には、正解や決まったやり方があるわけではない。常に変化しつづけている。
〇令和時代は、何をやるか?よりも「誰と場をつくるか?」場づくりをアートする時代へ
〇リアル(実際にあって話しをするコミュニティ)の場合もあれば、ネット上(オンライン上でのコミュニティ)での、「場作り」もある。コロナ禍の影響もあり、オンライン上での場作りは益々重要視されてきますね。
令和時代の新しい「場作り」!
参考になったでしょうか?
何かに挑戦したい!と思ったら、
自分の想いを発信して、
共感してくれる仲間と
場作りをしていきましょう!!
人工知能(AI)の発達していく時代に
自分達にしかできない、
想いのこもった、戦略的な場づくりを!
そして、知見をナレッジ化して共有
自分の活動や 仕事、信用を
大きく発展させていきましょう!
(2020.⒒23加筆修正 森)
ではでは!ちゃお。
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