みなさま、こんにちわ!水戸エリアアメーバ森です。
平成31年(2019年)1月26日は、佐野史郎さん主演の
「夢見るように眠りたい」32年ぶり16フィルム上映会、参加させていただきました。
主催は「いばらきCinemaラボDo楽座」さん!
夢と現実が入り混じったようなストーリー、いやはやほんと天才です。
脚本・監督は奇才・天才である、林海象さん。今回自分は、はじめてこの映画をみさせていただきましたが、まさに衝撃!見ていくうちに監督さんはほんとにすごい!と思いました!
- 映画「夢見るように眠りたい」32年ぶりの16ミリフィルムでの上映会!
- 映画「夢見るように眠りたい」デジタルリマスター実現のための資金をクラウドファンディングで募集!
- 映画「夢見るように眠りたい」上映後はトークショーが開催!
- 「夢見るような予算でできたような映画です」というキャッチコピーだった!
- 映画「夢見るように眠りたい」映像は、一発勝負!
- 映像イコールカラーだった時代に、白黒で撮った!なぜ白黒映画にしたのか?
- 映画「夢見るように眠りたい」無声の映画にした意味
- 「映画を届けること」とコミュニティデザイン
- 映画「夢見るように眠りたい」について
- あらすじ:映画「夢見るように眠りたい」
- 映画「夢見るように眠りたい」今回の上映会で感じたことのまとめ
映画「夢見るように眠りたい」32年ぶりの16ミリフィルムでの上映会!
平成31年(2019年)1月26日開催。
なんと、16ミリフィルムでの上映は32年ぶりとのことでした。
上映されたフィルムはとても貴重なもので、本当のオリジナルに近いプリントだそう。今回主催の「いばらきCinemaラボDo楽座」の池崎さんが、昨年の「夢みるように眠りたい展」で手に入れた代物。
この世に3本あるオリジナルのうちの1本。当初の上映状態に近い、基準になるくらい綺麗な映像にとのことで、林監督からもご説明がありました!そんな貴重な映像をみられるだけでもすごいです。
さらに、今回の上映は、映写機もそのまま設置されていてゴトゴトと音が、映写機の音もシンクロしてほんと豊かな感覚を味わうことができました!
映画「夢見るように眠りたい」デジタルリマスター実現のための資金をクラウドファンディングで募集!
映画夢見るように眠りたい!デジタルリマスター、実現のための資金をクラウド ファンディングで募集中!とのこと。
現在、クラウドファンディングが行われており、デジタルリマスターによる、復元プロジェクトをはじめているそうです。
詳しくはキックスターのページをご覧ください!!
林海象監督デビュー作「夢みるように眠りたい」フィルム修復プロジェクトのFBページはこちら!
https://www.facebook.com/SleepSoAsToDream/
映画「夢見るように眠りたい」上映後はトークショーが開催!
映画上映後は、とても暖かい雰囲気のなか、林監督のトークショーが開催されました。
トークショーは、主催あいさつからはじまり、監督あいさつ、その後は、なんと、上映会に参加した一人ひとりから、順番に、映画をみての感想を簡単にお話ししていきました!
30年ぶりに観たひと、初めて観た人など、約30人の参加者のみなさんからのコメントよかったです。トークショーはとても暖かい雰囲気で進んでいきました。
林監督のお話しによれば、この「夢見るようにねむりたい」、撮影時の年齢は27才、公開が29才の時、とのことで、これが林監督の初めての作品、はじめての長編シナリオ。100%脚本通り改定なし、とのことでした。
「夢見るような予算でできたような映画です」というキャッチコピーだった!
当時、「夢見るような予算でできたような映画です」というキャッチコピーだったそう、当時のお金で超低予算の約500万円で作製したとのことでした。当時、映画はもっと大規模な何億という予算でつくっていたというから、ほんとすごいです。
現代でいえば、カメラをとめるな!というかんじでしょうか。なんと出演者は、監督が口説き落とし、ノーギャラ。佐野史郎さんもギターを弾いているときに口説きおとしたとのことでお話しされておりました!
映画「夢見るように眠りたい」映像は、一発勝負!
さらに、映像は一発勝負、低予算のため、フィルムは無駄にまわすことができなかった。
今のデジタル撮影とは違い、何度も取り直したら予算がそれだけ課さんでしまう。だから、映像は一発勝負。お金がなかったので、1回しかフィルムを回していない、というお話しをお聞きし、ほんとにびっくりしました。
佐野さんが、「もう1回だけ撮らせてせてください」とワンテイクだけ、申し出たことがあったけど、2回とったのは、その部分だということ。そしてそれ以外、撮ったカットはすべて入っているというから、すごい。当時は80分ないと長編と認められなかったので、無理やり80分にしたという話もお聞きしました。
お金がないからと、理由をつけてやりたいことや夢をあきらめる人が多い時代に、林監督は当時から、本当にすごい人だったんだな、と強く感じました。
映像イコールカラーだった時代に、白黒で撮った!なぜ白黒映画にしたのか?
トークショーの中での話。林監督は、若いころ無声映画が好きでよくみたそう。
この映画を作製されているとき、この映画がはじめてで終わりの映画になるかもしれない、と思って撮影していたそうで、これが売れなかったら、映画監督はやめようと思っていたとお聞きし、覚悟があったのだなと感じました。
そして、若い無名の監督がはじめての作品で、普通のものをやったら、普通に勝負をしたら負けると思った、だから、誰もみたこともないものを作ろうとして、カラーの映画が主流だった時代に、わざと白黒での撮影に挑んだ、とのことばには胸を撃たれました。
映画「夢見るように眠りたい」無声の映画にした意味
映画というのは多くの人にみせてなんぼというもの、ということなのですが、一方で「隠す」という視点で、映画から色と音をとってみようという発想になったそう。でも完全にとるわけでなく、音は欲しいものだけ最小限につけ、最後の弁士の語りのところは、声や音楽ありにすることとした。
無声映画にすることで、最小限の情報にする、ということが、人のイマジネーションをかきたてるという、まさにと感じました!
そして、最小限ということは、あとからつけたすことができる! 最近では、「夢見るように眠りたい」に思い入れがある若者が、この映画を色々な方法で進化させていっていたりしているそうです。
「人間にはもともと映像装置というものがついていて、映画はそのそれぞれの人の映像装置のスイッチを押すもの。」という監督の言葉に、納得の時間でした。
「映画を届けること」とコミュニティデザイン
今回、主催の「いばらきCinemaラボDo楽座」の池崎さんのおかげて、上映会&トークショーという形で、お話しを聞くことができました。こうやって丁寧に映画を届ける気持ちが、とても素晴らしいと思ったし、映画に限らず、出来上がったものを届ける努力をするべきなんだと改めて感じました。
そして上映会場には、主催である池崎さんのファンの方がたくさんいらってました。池崎さんの、映画を通したコミュニティの作り方、これから行われていくだろうコミュニティデザイン素敵だなと。
「いばらきCinemaラボDo楽座」さんは、今後、16ミリフィルムの昔のニューズ映像などを、老人ホームなどで上映する、というような、活動をしていく予定とのこと。
昔の映像を、老人ホームなどのお年寄りの方に届けるなんて、ほんと素敵なことで、みた人がどんなことを感じるのか、どんな想いになるのか、興味深いし、「いばらきCinemaラボDo楽座」さんの活動、微力ながらメッチャ応援していきたいです!
楽しみですね。
映画「夢見るように眠りたい」について
『夢みるように眠りたい』(ゆめみるようにねむりたい)は1986年の映像探偵社製作、シネセゾン配給の日本映画。当時、無名だった林海象が、モノクロ、サイレント(ただし効果音と音楽、弁士の声などの作品主題の主要な要素に関わる部分には音声が入る)の手法を用いて撮った昭和30年代頃の浅草を舞台にしたミステリー。佐野史郎の初主演映画でもある。佳村萌ほか。
(ウィキベテアを引用:夢見るように眠りたい『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2017年6月13日 (火) 16:02、URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/夢みるように眠りたい)
あらすじ:映画「夢見るように眠りたい」
(ネタバレ注意)あらすじは、私立探偵の魚塚は、月島桜という老女から、執事・松之助を通して、誘拐された娘、桔梗を探してほしいという依頼を受ける。浅草の町を調査するうち、次々と仕掛けられた謎を解いていく魚塚。
やがてこの事件は、未完に終ったサイレント映画「永遠の謎」のストーリーにそって展開し、魚塚は、娘を探しているのではなく「永遠の謎」のラスト・シーンを追っていることに気づく。この映画は日本で初めてほんものの女優が主演したものだったが、警視庁の検閲に妨害され、ラストシーンの撮影が出来ず、葬り去られたものだった。
魚塚が月島桜の家を訪ねると、失われたラストシーンのためのお膳立てがなされていた…(上映時間81分)
(ウィキベテアを引用:夢見るように眠りたい『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2017年6月13日 (火) 16:02、URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/夢みるように眠りたい)
映画「夢見るように眠りたい」今回の上映会で感じたことのまとめ
以上まとめると
●夢と現実が入り混じったようなストーリー、監督ほんと天才です。
●お金がないと言い訳をするのではなくやり方を工夫してやってみる、勇気の大切さ。
●「隠す」という視点で人のイマジネーションを掻き立てることが大事。
●普通に勝負をしたら負ける、だから誰もみたこともないものをつくる。
●映画に限らずつくったものを、お客さんに届ける(配信する)努力をする!ことの重要性。
●映画を届けることもコミュニティづくりに多いに関係がある。
林監督の「人間にはもともと映像装置というものがついていて、映画はそのそれぞれの人の映像装置のスイッチを押すもの。」という言葉が忘れられません。
映画「夢見るように眠りたい」見たことのない方は、ぜひ一度みてみてください。おススメです。
そして感想を聞かせてほしいです。
ではでは。ちゃお。
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